ママ達が非常事態2

1月に放送されたNHKスペシャル「ママ達が非常事態」が大反響を呼び、早くも第2弾「ママ達が非常事態2」母とイクメンの最新科学が先日放送されました。

第2弾は「人見知り泣き」です。
人見知り泣きとは生後半年ほどから始まり、ママ以外の人が抱っこすると泣く事です。パパでさえ泣く事があります。

人見知りが始まる前はママなど身近に居る人しか見らず、人見知りが始まるとママ以外の人の顔を見て関心を持つようになります。この時に始まるのが人見知りです。

人見知りの実験の結果から、他人の顔をよく見るという事が分かって、他人とつながっていきたい、お母さんを中心に他人とつながっていきたい。お母さん以外の人とつながっていく社会性の芽生えの第一歩で、とても大切な時期です。

関心がある相手になぜ泣いてしまうのか?
人見知りが始まると見るのは相手の目に集中している事が分かり、これが泣いてしまう理由です。動物では相手を威嚇する時しか目を見ません。目が合うと恐怖がわき起こり警戒心が高まります。この仕組みが人間の脳にもあり、大人なら知らない人と目が合うと、へんとう体(恐怖、不安の中枢)が自動的に働き、大人なら相手が危険ではないと分かると前頭前野が働き恐怖を抑える事ができます。
脳が未熟な赤ちゃんは前頭前野の働きが発達しておらず、目が合うと反射的に恐怖を感じて泣いてしまうのです。

直接赤ちゃんの目を見てしまうと、怖いという感情が先に立つので、お母さんのほうをじっと見て、人見知りされる方とお母さんが上手くやり取りして、その様子を見ている赤ちゃんに「この人は大丈夫なんだ」と気づかせてあげるのがいいです。


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イヤイヤ期への対処法。
イヤイヤを引き起こすのは、欲求衝動が脳の中心部で生み出されます。大人になると前頭前野が働いて欲求を抑えます。抑制機能という脳の働きです。
子供の脳にはまだ抑制機能が育ってなく、我慢することができません。

抑制機能を育てる重要なポイント
親が「とにかくダメ」と怒って、子供に我慢させようとすることがあるが、無理やり我慢させても子供の脳の抑制機能は決して発達しません。子供が「ダメ」と怒られると働くのは恐怖や不安を司るへんとう体です。恐怖によって一時的に欲求を抑えるだけで前頭前野(抑制機能)は働きません。
子供が自ら我慢するように促すことが抑制機能の発達にとって大切なのです。

子供に分かりやすいルールを決める
実験では2人1組の子供達に、口と耳のカードを渡し、口のカードの子は絵本を読んで、耳のカードの子は黙って聞くというルールです。このように「なぜ我慢するのか?」という理由を納得することが重要だといいます。
理由を知り、自ら我慢する経験を重ねることで前頭前野の抑制機能が育つというのです。分かりやすいルールを決め、我慢できたら思い切り褒めてあげることです。


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男性の育児を科学で見る。
赤ちゃんの泣き声に対する男女の脳の反応の違い

イタリアの実験ではノイズ音と子供の泣き声に脳がどれくらい反応するか
女性はノイズ音よりも泣き声を聞いた時のほうが脳が強く反応しており、男性ではノイズ音も泣き声も反応はほとんど変わりません。
女性の脳は子供の泣き声に敏感であることが確かめられたのです。

日本でも実験されていて、母親に我が子の泣いている映像を見せると、特別な脳の回路があることが分かったのです。

始めに、いとおしさ、不安を感じる部分。その直後脳の後ろが働き、なぜ泣いているのかを分析。更に上の方、運動を司る部分が活性化し、すぐさまわが子の元に駆けつけられるよう身構えます。わが子の泣き顔を見ただけで即座に体が反応する、育児中の母親には特別な脳の回路が生まれていたのです。

お母さんの持つ脳は子育てで抜群の威力を発揮する、お母さんだから持っている脳機能。こうした男女の脳の違いが育児ストレスの原因になると研究者は指摘します。

子供の泣き声に対するお父さんとお母さんの反応が違うのは自然なこと。母親の方がどうしても子供の声に対する反応が早いので母親はその反応の早さと反応の仕方を父親に求めてしまう。父親にはそれが出来ないので、それが母親のイライラの原因になると考えられてます。

男性はどんなに頑張っても育児に対応できるようにならないのか?
そんなことはなく、実験では育児を経験したことがない男子大学生。保育園で3ヶ月間実習して、子供の泣き顔を見た時の脳活動。

結果は男性は小さいながらも脳の活動に変化が見られました。男性も我が子の育児に参加することによって父親としてのスイッチが入り、父性、我が子を可愛らしい、大事にしたい育てたいという気持ちは徐々に育まれます。

イクメンパパにはさらにすごい変化があることが分かってきました。
子供との触れ合いによるホルモンの変化

15分間我が子と触れ合い、血液を採取し分析すると、我が子と触れ合う前に比べてオキシトシンの量が増えていることが分かりました。
オキシトシンとは出産をおきに女性の脳から分泌されるホルモン。愛情ホルモンとも呼ばれています。子供と触れ合うと男性でもオキシトシンが放出されていたのです。

別の実験で子供の体内を調べると、父親のオキシトシンが増えると、子供のオキシトシンも増えていることが確かめられました。

父と子のオキシトシンが増えると愛情や絆が強まっていくと考えられています。

ドイツで行われた実験によると、オキシトシンがあると夫婦関係にも影響があると言われています。

既婚者男性の前に独身女性が立ち、女性が男性に近づいて行きどこまで近づけるかの実験で、オキシトシンがある場合とない場合で、オキシトシンがある場合の方が女性との距離がありました。

男性は魅力的な女性を見ればアプローチすると思われるかもしれません。しかしパートナーがいる場合、オキシトシンはその意欲を抑える働きをします。こうして夫婦の関係を長続きさせることで子供が安定して育つ環境を守ろうとしていると考えられています。

オキシトシンの機能は「愛情ホルモン」と呼ばれることが多いが、そうではなく子育てをする為に生まれてきたホルモンです。


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