今の新入社員に足りないもの。それはメンタルや忍耐力が弱い事

ノウハウ
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企業の経営者や管理職の方が近ごろは若手社員の扱いが難しくなってきているとのことである。

ちょっと注意したり、叱ったりすると落ち込んで仕事が手につかなくなったり、ムッとした表情で言い訳したり、酷い時は翌日から休んでしまったり、逆切れして「傷ついた」「パワハラ」だと騒ぎ立てたりして、うっかり注意する事もできないという。

上司がパワハラを疑われたケースを見ても、とくに横暴なことを言ったわけでもなく、かつてなら何も問題にならなかったような軽い叱責だったりすることもあり、なぜ感情的になるのかが分からないと戸惑いを見せる経営者や管理職も少なくない。

思うように力を発揮できないと「どうもこの仕事は自分には合わないです」などと音を上げ、その内慣れてくればうまく出来るようになると励ましても「無理です」と投げやりな言い方をして諦める傾向があったり、自分が思うような評価が得られないと、やる気を無くすばかりか、「もう我慢できません」とキレる新人が目立つという。

ここまでの話で、若手社員はメンタルや忍耐力が弱いということである

その為、企業では上司や先輩社員が新人に対して優しく接する研修を行ったり、大学でも「叱られ方研修」を行い、4月の入社前に受ける学生もいるという事。

なぜこのようになったのか? この問題の根っこは子供時代にある。

これには次の要素があります。

・叱られたことがない。

・非認知能力、レジリエンスが低いということ

叱られたことがないという事は最近の「褒める子育て」「叱らない子育て」の影響もあり、家庭で叱られることなく、学校でも生徒が傷つきやすく、厳しくすると酷く落ち込んだり、反発したりして、何よりも保護者からのクレームがある為、厳しく指導する事ができなくなってきている。

生徒が悪い事をしても、先生は叱るのではなく、「そういう事はしない方がいいよ」と「お話をする」のだという。結局先生たちは生徒に望ましくない行動傾向が見られても、それを直接指導して直そうとするのでなく、やんわり伝えて本人の自覚を促す事しかできないのである。
このように家庭でも学校でも叱られる事がないというのが原因である。

今時の若者には叱られることに対する耐性が乏しい者が多い。叱責を自分の成長の糧にする気持ちの余裕がなく、ただ傷ついてしまう。叱られたり、まずい点を指摘されたりすると、そこを反省して直そうという思いよりも、不快感の方が強く、反発したくなる。あるいは、傷つきに耐えられず、その場から逃げ出す。

注意されたり叱られる経験が乏しい為、自分を否定されたような気になり、我慢が出来ず、感情的な反応を示してしまうのある。

非認知能力
非認知能力とはIQのような法則性や答えがある認知能力とは別に、答えが無い、法則性の無い問題にどう対処していくかという能力である。

この能力は自分を動機づける能力、長期的な視野で行動する能力、自分を信じる能力、他者を信頼する能力、自分の感情をコントロールする能力に分けられます。
その核となる要素の一つが自己コントロールで、これが人生の成功を大きく左右することが強調されています。

非認知能力を高める為には外遊びが重要で、友達と思いっきり遊ばせる事も大切です。また自然と触れ合わせることも重要になってきます。
また親と子供の関わり、失敗を恐れずチャレンジする心や折れない心、共感性を育む事が必要です

この非認知能力は就学前に特に重要になってきます。社会に出て成功する為には早期学習といったいずれ学校で勉強を先取りするよりも、この非認知能力を幼い頃から鍛えておく必要があるということである。つまり小学校に上がる前にどれだけ外で遊ばせたか、自然と触れ合わせたかが勝負。

非認知能力を高めるには自発性が必要です。大きくなってから自発的に動くには、子供時代から思い切り遊び好きな事、興味がある事、楽しい事なら心から集中できる経験を積み重ねる必要があります。

レジリエンス
レジリエンスとは心の復元力のことで、嫌な事や大変な事があって一時的に落ち込んでもすぐに立ち直る力のことを言います。言い換えれば逆境に負けず前向きに人生を切り開いていく力という事でもあります。

レジリエンスが強い人は次の性質があります。
・自己肯定感が高く自己受容が出来ている
・楽観的で未来を信頼している
・忍耐強く、意志が強い
・感情コントロールがある
・好奇心が強く、意欲的
・創造的で洞察力がある
・社交的で他者を信頼している
・責任感があり、自律的
・柔軟性がある

自己肯定感が高く、楽観的で未来を信頼し、忍耐強く、感情を上手くコントロールできる人が逆境にあっても、困難にめげずに前向きに人生を切り開いていけるということになります。

レジリエンスを高める為には自尊感情と自己効力感を育てる必要があります。

自尊感情
自尊感情とは、誰でも長所もあれば短所もあり、出来る事もあれば出来ない事もあります。これら全てを含んで、自分がかけがえのない存在だと感じることが自尊感情です。自己肯定感と訳されることもあります。

自分をきちんと評価し受け入れること、自分の意見をしっかり言えて自己決定できること、人間関係の中でしっかり生活していると感じる事。

本来の能力や外見が同じでも自尊感情が違えば、その人の考えや行動が左右されます。自尊感情は、心と体の健康を保つために必要なものです。

自尊感情が高いと何事に対しても積極的に取り組み、豊かな体験を積み重ねていく中で、さらに自信がつき、自分を受け入れ、他者をも受け入れていくことができるようになります。つまり結果的に学校の成績や仕事の業績がアップし、自分を大切にするだけでなく人への思いやりを持つことができます。

自尊感情の形成として重要になってくるのが、親との関係であり、親のどっしりとした安定感と揺るぎない愛情が自尊感情の土台となります。

自己効力感
自己効力感とはある状況の中で必要とされる行動のこと。結果を出す、目標を達成するといった結果を出そうとする際「自分が上手く出来るかどうか」と予期のことをいいます。
ある状況下で結果を出す為に適切な行動を選択し、かつ遂行するための能力を持っているかどうか認知するする為の言葉のこと。また優越感、劣等感といった感情もあり、自己効力感の高まりは優越感の発生に比例し、自己効力感が低くなると劣等感が強く現れます。

自己効力感を育てるには、適度な負荷をかけ失敗や挫折をさせる事です。

人生は失敗の連続と言っていい。うまくいく事もあるだろうし、有頂天になることもあるかもしれないが、失敗のない人生などありえない。
そして失敗への対処能力を高めること、失敗から学ぶこと。大事なのは失敗しないことではなく、失敗を恐れずに試行錯誤すること、失敗することの意味や価値をしっかりと認識するように導き、失敗するのも悪くないと気づかせ、失敗を糧に前進することである。

社会に出てからの職業生活も挫折の連続が待っていて、そこで必要となるのが挫折から這い上がる力です。そうしてみると、教育や子育てで大事なのは、過保護にして挫折から守ってやることではなく、挫折を経験させつつ、挫折に負けない力をつけさせること。頑張って逆境を乗り越える経験をすることで自己効力感が培われていきます。

このように自尊感情、自己効力感が低く近頃の若手社員のレジリエンスが低いので、メンタルや忍耐力が弱いということになります。
なので子供の頃から非認知能力、レジリエンスを育んていかないといけません。

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